全身銀色ソフビ娘 1


[chapter:1 相談]
ネットを通じて、女の子から連絡がありました。
「全身銀色姿になりたい!」と・・・

連絡をくれた女の子と、LINEで何度かやり取りを繰り返していると、その女の子の体は、不思議な身体をしている事がわかりました。
その女の子の、身体の画像を見た時は、信じる事よりも、疑ってしまうほどでした。
「この女の子は、ボクを騙そうとしている・・・」そう思ったほどです。
でも、ちょっと考えると「ボクを騙して、この女の子は、何か得があるのだろうか?」と・・・

画像を見た後に、この不思議な身体の動いている姿が見たいと思い、女の子に伝えると、動画通話アプリを通じて、動いている女の子を見る事ができました。

その動画通話アプリで、女の子のは、「ちょっと見ていてください」と、言うと、肩の関節から「スポッ!!」と、左腕を取り外してボクに見せてくれました。

その左腕の付け根から、血が噴き出すなどと言うことはなく、まるで「マネキン人形から、腕を外す」そんな簡単な感じで、左腕が女の子から外されたのです・・・
画像で事前に見せてもらっていたので、それほどの驚きはなかったのですが、動画で、動いている姿をみると、画像の様に簡単に加工できる物とは違い、今まさにライブで動画で見ているので、ボクは以外とあっさりその事実を受け止めてしまっておりました。

外された左腕は、どの様な仕組みか全くわかりませんでしたが、普通に女の子の意思で動かせる様です。

普通の人間の、切り落とされた腕は、生々しくて、しかもそれが動くと言うのは、ホラー以外の何物でもないと思いますが、女の子の外された左腕は、生々しくは無く、人形・・・マネキン・・・
そう、ソフトビニール人形・・・ ソフビ人形と同じ材質で出来てい流との事で、ボクの頭の中にはキューピー人形が思い浮かんでいました。

女の子が、携帯カメラを右手で持って、外された左腕をボクによく見える様に、いろいろな角度で見せてくれました。
外された左腕は、まさに「ソフトビニール人形」そのものの形をしているし、中は完全に空洞になっています。

ある程度、その外された左腕と、肩口の接続部を見せてもらった後、その女の子は、外された左腕を元の所に「ポコッ!」と、はめると、何事も無かったかのように、左腕は身体に戻っています。

ありとあらゆる疑問が頭の中を駆け巡って「質問の嵐を女の子に・・・」と、思ったのですが、以外とボクは、こんな事もあるのだと納得してしまっていたのです。

女の子との動画通話が終わった後、ボクの友人の小林研究所の小林に連絡をして、先ほど見た事を尋ねると
「碇、よく知っているね!!」
「碇の見た事は、本当で、まだ世の中には公表されてはいないのだけど、人を人形の様に変えてしまう薬があるの・・・」
「そ、そうなんだ・・・・」
「まぁ、私の知り合いが研究している薬なんだけど、今度、もらっとく?」
「あぁ、タダでもらえるなら欲しいな・・・」
「さすがに、タダでは無理だけど、引き換えに何か実験ができれば・・・」

「・・・・・あっ!!」
そうそう、女の子の不思議な身体を見て忘れていたが、女の子は、ボクに「全身銀色になりたい!」と、連絡してきてのだ。

「小林、あのさ・・・ 今話していた薬でソフビ人形に変わってしまった女の子が、ボクに全身銀色になりたいと連絡してきたんだけど、小林・・・いい材料研究していなかったか?」
「人の肌に浸透する絵の具を研究して、ある程度、実験も終わった絵の具があるけど・・・」
「いいね!! その絵の具使わせてよ!! もちろん銀色もあるんでしょ!!」
「うん!! 銀色もあるけど・・・」なんか言葉がつまっている感じの小林・・・

「んっ? どうした・・・」

「人の肌で、研究や、実験をしている絵の具なので、元人間のソフビ人形に使うとどうなってしまうか・・・」
「あぁ〜 そうか・・・ で、実際現時点での小林的見解はどうなの?」

「実際問題、現状で、人の肌に、この絵の具を使うと、皮膚に絵の具が浸透して、まるで刺青(タトゥー)の様な状況になって、一生消えない状況なんだけど、同時研究している、浸透した絵の具を消せるクリームで、消せる事までは実証済みで、人の肌に対しては問題が無い事がわかっているけど・・・・」
「わかっているけど・・・??? なに??」
「実は・・・、ここまで研究や実験が進んでいて、一般にまだ販売ができていない理由があって・・・」
「んっ? なんかまずい副作用とかあるの・・・?」
「副作用とかは特にないけど、浸透した絵の具のを消すクリームで、消せるのだけど、この消せるクリームにまだ問題があって・・・」

小林は、ちょっと説明が面倒なのだけど・・・と、まえおきして言い始めた・・・

[chapter:2 欠陥?クリーム??]

小林が説明してくれた内容を簡単にまとめると、こんな感じだった・・・

1、人の肌に浸透する絵の具で、肌に塗る
2、20分ほどで、完全に皮膚に浸透する
3、浸透した絵の具を消す事ができるクリームを、浸透した絵の具がある皮膚に塗る
4、塗った絵の具が、クリームを塗られるまでの時間消えない
5、副作用等の問題は一切無く、皮膚から浸透した絵の具が消える

こんな感じなのだが、小林が、現状で問題としているのは、4の「塗った絵の具が、クリームを塗られるまでの時間消えない」この状況だと言う。

小林がボクに簡単な例えを教えてくれた。
「お昼12時に皮膚に浸透する絵の具を塗り始める、3時間後の午後15時に、消せるクリームを塗る、絵の具が皮膚から完全に消えるのは更に3時間後の午後18時」
「皮膚に1時間、絵の具が浸透していたら、消せるクリームを塗ってから、消えるまで1時間かかる」
「皮膚に3日間、絵の具が浸透していたら、消せるクリームを塗ってから、消えるまで3日間かかる」

現状での問題は、市販した際に、お客様が、この説明を理解してもらいないのではないかと言う事で、浸透する絵の具と、消せるクリームをもっと良い商品になる様に改良を加える研究を進めているとの事だった。
確かに、お客さんにとっては「消せるクリーム塗ったらすぐ消える」って思うから、勘違いされて、数年間消さずにいた絵の具を、数年後に、就職や結婚等の為、絵の具を消そうなどと考えてクリーム塗ったら全然消えない!!って思うかもしれないなぁ〜

この事を理解した上で、小林に尋ねると・・・

「なぁ、小林・・・ 単純問題、消したい時間が決まっていれば、逆算して消せるクリームを塗れば良いって単純な問題だろ!!」
「そう、そうなんだけど、一般に市販するのは問題有りって事で、もう少し塗った途端消える様になるまでは販売できない事になったの・・・」
「まぁ、市販する商品にするのではればそうなのかもしれないけど、今回はわかっている上で使うんだからちょっと分けてよ!!」

「分けるのは良いけど、今回塗るのは、人間の肌では無くて、元人間のソフビ人形の女の子にでしょ!!」
「そうだけど・・・」
「わかった、わかった、ちょっと2〜3日待って、私の知り合いから、人形になる薬分けてもらって、豚さんに飲んでもらって、そのソフビ豚さん人形に、浸透絵の具を塗ってみてどうなるか、ちょっとした実験するからその結果が出るまで、ちょっと待ってよ!!」
「了解!!、了解!! 小林には手間かけて申し訳ないけど、よろしく頼むよ・・・・」

2〜3日間で、やってしまう事ができる小林も、すごいのだけど、実際に行動に移せるのか本当にすごいと思う!!

・・・・・・

で、3日後に小林からの連絡は・・・
「碇!! 特に問題なかった!! 人の皮膚と、ソフビ豚さん人形の皮膚との違いはなかったよ!!」
「じゃあ!! OKだな!!」
「うん!! ちょっと補足だけど、実験で、ソフビのキューピー人形に塗ったら消えなかったから、元々人だった皮膚からは消えるけど、元がそもそもソフビだったら消えないから、その女の子は元々は人間だよね!!」
「あぁ、本人は、自分の希望で、人間からソフビ人形の体になったと言っていたから、大丈夫!!」
「それなら良いんだけど、元々ソフビ人形が人間の様に動いているのであれば、今は絵の具を消す事ができないから、注意してね!!」
「まぁ、そんな事はないと思うけど、女の子にもう一度確かめておくよ!!」
「了解!!」

「で、いつ銀色絵の具塗るの??」と、小林が聞いてきた。
「じゃあ、改めて、女の子に希望の日時と、元々人間さんですよねと、聞いておくよ!!」
「了解!!」

 

[chapter:3 撮影開始!!]

女の子との約束の日!!
今日は、小林にも手伝ってもらい、ソフビ人形の女の子を銀色にしてしまう。

いつもの撮影場所に、床などが汚れない様にシートを貼り。その真ん中に女の子が衣服を身につけない全裸の状態で体育すわりで座っている。
初めて見る、ソフビ人形姿の女の子・・・
本来人間であれば、あるはずのない接合部が、至る所にある。
この女の子が動き喋れなければ、本当に等身大人形その物である。

今回は、写真と、ビデオ撮影はOKだが、互いのコレクションにするだけで販売や、公開はしないと言う取り決めを決めた。
販売や、公開をしないので、全裸姿で、肌に直接銀色絵の具を塗る事ができる。

塗る作業は、ボクと、女の子の希望で、自ら女の子が自身で自分の肌に塗る事に決まっている。
小林が横で、一眼レフで撮影して、ボクがビデオカメラで撮影、女の子自身は自分を塗る、そんな構図である。

「じゃあ、説明も一通り済んだし、小林も補足は無い様だし・・・」
「では、質問なければ始めますか?」

女の子は、コクリと頷き、右手で、銀色絵の具が入っている容器の中にある刷毛を手に取った。

 

[chapter:4 願望!!]

今、私は、私自身の願望を叶える為に、ここにいます。
私の今回の願望は、全身銀色に包まれる事。

ネットで見つけた、全身を銀色に塗られた女性の映像・・・
その映像内の女性は、全裸で、髪も顔も、肌は残す所無く全身銀色で、さらに、どういう技術なのか眼も銀色で、口の中までも銀色で、しかもその姿で外を歩いているのです!!

この映像を見て、さっそく自分自身実践したいを情報をネットで集めたのですが、私は以前、変態的願望を叶える為に、ソフトビニールの身体になってしまっています。
この身体に、映像と同じ様な事をしても良いものなのか・・・
この肌に銀色を塗ってしまうと、いまでさえマネキン人形の様な体をしているのに、デパートに飾られている様な、無機質の銀色のマネキン人形の様になってしまうのでは無いか・・・
「そうなりたい・・・」

でも・・・これ以上、身体を改造してしまうと、本当に取り返しのつかない身体になってしまう。

ネットで検索した所で「ソフトビニールに銀色を塗る、その後・・・」なんて事が、わかるわけがない・・・
ここは、色々考えるより、この映像を制作した人に直接聞いてみようと考えて、連絡した結果が、いま私がおかれている現状です。

目の前にあるのは、銀色の液体、その中には刷毛が入っているだけ。
この銀色の液体を作った、小林さんと言う白衣を着た女性も同席していて、小林さんの説明だと、この銀色の液体は、皮膚に浸透して入れ墨の様な感じになり、刺青と同じ様に、何を行なっても消せる事はないけど、同時に開発した、消せるクリームを塗ると消えるし、副作用も無いし、動物実験で、ソフビ人形動物でテストを行っても、問題なく消せると、お話を聞きました。
ソフビ人形動物がいると言うのもすごい話ですが、現実に、私がソフビ人形の体なので、素直にこの話を受け止めています。

この銀色の液体は、皮膚に浸透し、入れ墨の様な感じになると言う事は、服を着ても汚れる事はないし、その状態で、ベットで寝ても、銀色が、掛け布団やシーツに移らないと言う事は、すごい事だと思います。そして、車の塗料の様な、硬くなる様な塗料では無いので、色を塗った後は自由に動かす事ができるので、身体の動きに支障は全く無いと言ってました。

まだ聞きたい事、疑問に思った事もあるのですが、早く塗りたい、早く始めたい!! そんな私の気持ちを察してくれたのか、説明もこれくらいで終わり、私は私自身を銀色に塗る作業をスタートさせたのです。

[chapter:5 下半身!!]

私は今、全裸で、床にシートが貼られた所に、体育座りで座っています。
目の前には、ビデオカメラの液晶を見ている碇さんが、動画撮影を行っていて、その横には、小林さんが、一眼レフカメラをこちらに向けて写真を撮影するみたいです。

私は、銀色の液体の中にある刷毛を、右手で取り、左腕に塗り始めました。
想像していたよりも、銀色の液体は「ドロッ!」と、いう感じではなく、かなり「サラッ!」としています。
皮膚に浸透する為なのかわかりませんが、私が想像していた皮膚の上に塗られている感じではなく、アルコール消毒の様な感じに近いと思います。
事前に聞いた説明だと、20分ほどで完全に皮膚に浸透するとの事でした。

私はためらう事なく、その後も左腕を塗り続け、5分程度で、私の左腕は、完全に銀色になりました。
元々、ソフトビニールなので、ツヤが有り、さらに、銀色を塗った事により、ソフビ人形と言うよりは、デパートや、洋服店でたまに見かける、銀色のマネキン人形の様な無機質な物の様になってしまっています。

「もっと、もっと塗りたい、全身完全に銀色になりたい・・・」
「早く、全身銀色姿になった私を見たい・・・」

左腕が塗り終わったので、次は足を塗る事に決め、足先から塗り始めたのですが、太ももの裏側など、私の目の届かない所に塗り残しがあるのでは・・・・

「そうだ、外してしまえ・・・」

私の身体は、ソフビ人形・・・なので、ありとあらゆる関節から簡単に外してしまうことができるのです。
体育座りから、一度仰向けに寝て、ヘソの下あたりに、分割できる所があるので、そこから下を両手で掴み「スポッ!」と、下半身を外してしまいました。
その後、両腕で、上半身を起こし、目の前にある私自身の下半身をさらにバラバラに分解してしまいました。

私の目の前にあるのは、私自身のバラバラの下半身、しかも途中まで銀色で塗られています。

下半身をバラバラにしたので、太ももの後ろや、お尻など、まだ塗っていない所を簡単に見つけ出すことができました。

私自身のバラバラになっている下半身を刷毛で塗っている時に、勢い余って接合部分と私の大切な場所にも銀色の液体が入ってしまいました。
ちょっと心配になったので、小林さんに大丈夫か確認しようと、小林さんの方を向くと、小林さんが一眼レフカメラを右手に持ち、左手は、私に向けて、親指を立てて「GOOD!」の仕草をしています。
私は、特に、関節部や、私の空洞の中や、大切な部分に入っても大丈夫な液体だと理解しました。

ここで、私のリミッターが完全に外れてしまいました。
「私の身体中にまで塗っていいんだ・・・」
「外だけでは無く、外から見えない所も、銀色になっていいんだ・・・」

「さすがに、中は刷毛では塗りにくい、もういっそう直接流し込んでしまえ・・・」

私はバラバラになっている、足首から下の部分(くるぶしから下)を、直接銀色が入っている容器に浸けてしまい、さらにその足から下の部分を、コップの様に使い、中に銀色の液体を入れ、バラバラになっている太ももや、下半身に次々注ぎ込み、ほんの数分の内に、私のバラバラになっている下半身は、完全に中までも銀色状態になってしまいました。

完全にリミッターが外れてしまった私は、アクセルベタ踏み状態です。
「早く残りの上半身も銀色になりたい!!」
もう、刷毛でのんびり塗るのは時間がかかりすぎです、銀色の液を直接、頭にかけてしまおうかとも考えましたが、眼に入ってしまうと、全身銀色の私自身を見る事ができなくなってしまうのではないかと思い止め、まずは、首から下の残りの上半身を銀色にするべく作業を再開したのです。

[chapter:6 上半身!!]

今、私の目の前には、外側も、内側も銀色に塗られ、さらにバラバラになった私の下半身が散乱しています。
上半身は、直接床の上におかれ、左腕だけ銀色になっている状態です。

刷毛で上半身を丁寧に塗るのは、時間がかかりすぎると感じた私は、直接銀色の液体が入った容器に直接手を入れて、私自身の手で直接塗り広げることにしました。刷毛で塗るのと違い、自分自身の手で塗り広げるので、胸の部分など思わず揉みながら塗り広げてしまいました。

碇さんが、塗りやすい様にと、塗っている作業が見える様に私の前には全身が映し出せる大きな鏡が置いてあります。
この鏡を見ながら、上半身を塗る作業を続けていたのですが、鏡なので左右が逆になってしまい、塗り残しをうまく塗りつぶす事ができません。

ふと、視線の先に碇さんが見え、何やら私にジェスチャーをしています。
碇さんは、両腕で頭を挟み、その挟んだ頭を上にあげるジェスチャーをしています。

そ、そっか!! 頭外してしまえばいいんですね!!

私は、さっそく自分自身の頭を両腕で掴み、「エイッ」と上にあげると、首から「スポッ」と、頭が外れました。
その頭を、自分自身の上半身が見える位置に置くと、鏡を通す事が無く、直接、私自身の目で残された上半身を見る事ができる様になりました。

目の前には、首から下の上半身とその上半身には両腕がついているのみで、下半身はありません。
まだ塗っている途中なので、上半身には所々塗り残しがありますが、頭を外して、上半身全体を見る事ができる様になったので、その後の塗る作業も格段に早くなりました。

背中を塗る作業も、頭を外したので、塗り残しが無く完全に銀色になりました。

しかし、足とは違い、上半身の中を塗る事が難しいのです。手の届く範囲を塗るのですが、どうしても塗る事ができない箇所があります。

私の上半身、下半身の外側は完全に銀色になっているのですが、上半身の中の一部分がどうしても塗りたいのに塗る事ができません。

この状況を察した碇さんが、私に何か伝えようとしています。
碇さんの方を見ると、ビール瓶を片手に持ち、その中に銀色の液体を入れて、栓を閉めて、上下に振りました。
ビール瓶の内側はみるみる銀色になります。
そうなんです、中に銀色の液体を入れて、振れば良いのです。
私の身体ならそれができるのです。

私は、バラバラになっている、下半身を組み立てて、上半身と結合しました。
今、私の目の前にあるのは、首から上がない、全身銀色の胴体、そのぽっかり空いている首の所に、銀色の液体を入れて、私自身の外してある頭を戻しました、これで私の内側に入っている銀色の液は漏れる事がないと思います。

この状態で、床に寝転んで、左右にゴロゴロ動いて見たり、ブリッジして見たり、三点倒立して見たりして見ました。

私の内側に入っている、銀色の液体が動いている感覚が伝わってきます。
今、私は、私自身の内側を銀色に染められているのです・・・

ブリッジや、三点倒立した時は、私の頭の内側に流れ込んできた銀色の液体を感じそのまま気持ちよさに倒れ込みそうになりました。
おそらく、私の身体の内側は、完全に銀色に染められてしまったのかと思います。

鏡を見ると、そこには首から下が銀色に染められている無機質な私自身が映し出されているかと思います。
期待して鏡を見ると、そこに映し出された私は、首から下は銀色に染められているのですが、鼻の穴から鼻水の様に、銀色の液が流れ出していたんです!!

すぐに気が付いた小林さんが、クリームの様な物を、その鼻の穴から流れ出て、顔についてしまった銀色の液に塗り込みました。
すると、みるみる銀色が消えて行きました。
この時、私は、銀色に染まってしまう液体が目の前で消えたので、このクリームの様なもので簡単に消せるというちょっとした誤解をしてしまっていたのです。

後から聞かされた話なのですが、どうやら、ほかの穴からも、銀色の液が出ていたとの事ですが、お尻や私の大切な所は、すでに銀色になっていたのであまり目立たなかったとの事で、耳の穴は髪であまり目立たなかったらしいです。

 

[chapter:7 首から上!!]

小林さんが、鼻から出てしまった銀色の液を、クリームの様な物で消してくれましたので、私の首から上は、特に銀色に染められた部分は無く、まだ綺麗な私自身です。
いよいよ、首から上も、完全に全身を銀色で染めてしまおうと思った時・・・・
ふと、口の中の舌触りというか、なんというか・・・ いつもの感じではない事に気がつき、鏡に向かい「口を開けて、口の中」を、何気無く見てみ見たら、驚きました。

口の中がいつの間にか銀色に染められているのです、それも、舌も、喉の奥も、歯も、歯茎も、全部です!!

私は、想像していなかっただけに、鏡を眺めながらアワアワしてしまっています。

「すごい・・・」
「すごいです・・・」
皮膚を染める事ができると聞いていましたが、舌や、歯まで銀色に染まってしまっています。

「歯も銀色に染まってしまうなんて・・・」

そうです、忘れていました、私の体の中にはまだ銀色の液が残っており、上半身の内側も完全に銀色に染められているはずです。
まずは足首を外して、中に残っている銀色の液を元の容器に戻し、すぐに外した足を元に戻しました。

両腕で、頭をはずして上に持ち上げ、頭の向きを、下にある私の体の方へ向けて見ました。

そこには、完全に内側も銀色に染められている私の胴体があります。
おそらく、今自分自身で持っている頭の中も銀色に染まっているはずなのですが、鏡を使ってもどうしても頭の中まで見る事ができませんでした。

諦めて、頭を元の位置に戻そうとした時に、碇さんが何かを手渡そうとしているのに気がつきました。

なんだろうかと、頭はまだ胴体に戻さず、その物を受け取理、受け取った物を確認すると、それは「眼」でした。

おそらく、実物大の人形などに使う眼(義眼)だとおもいます。

私は、すぐに気がつきました。
私の身体はソフビ人形で、人形になった時に私は、好奇心で色々、自分自身の体で遊んでおり、その際に眼を外した事もあります。
外した眼は、腕や足と同じく、外された状態でも機能する事を確認しています。

碇さんが渡してくれた、この「偽物の眼」と、私の「本物の眼」を入れ替えれば、外した眼を通して、自分自身の頭や顔を銀色に染めるのを見る事ができるのです。
しかも、渡されたのは、一個の眼なので、1つだけ本物の私の眼が顔に残る事になるので、その顔に残った眼も銀色に染まってしまう体験も、外した本物の眼からは、私自身の顔が染められてしまう姿を見る事もできてしまうんです!!

眼の交換方法は比較的簡単です。
私の顔にある眼を頭の中から指で押すだけでいいんです。
今、私の顔は外している状態なので、このまま眼を後ろから押すと簡単に外れますので、受け取った眼と交換してしまいます。
外した私の本物の眼を碇さんへ渡すと、碇さんはカメラの三脚に眼が置いて置ける様な仕組みをすでに作っていたらしく、そこに私の本物の眼を置いてくれました。

私の三脚の上に置かれた眼は、私自身を見る事ができる最適の場所に置かれましたので、私自身を綺麗に見る事ができます。

その眼を通して、碇さんに渡された偽物の眼を、私の元本物の眼が入っていた場所にはめると、綺麗にハマり、眼の色なども合わせてくれたのか、全く違和感なく、偽物が入っているように見えませんでした。

先ほどは、鏡を通しても顔の内側を見る事ができませんでしたが、三脚にある方の眼で見る事ができました。

私の頭の中は、完全に銀色一色に染められています。

すごい事です。本当に大丈夫なのでしょうか・・・

片眼ですが、外した事により、私自身を外から見る事ができるようになりました。
すぐに、外していた頭を元の位置に戻し、手には、新たに銀色の液をすくい取り、髪を銀色に染め始めました、鏡を使っても頭部や後頭部など染めるのが難しい部分でも、外した私自身の目があるので、とてもスムーズに髪が満遍なく銀色に染める事ができました。

いよいよ最後に残された、残りの皮膚を銀色で染めてしまいます。

耳や、耳の裏、首、顎下・・・

おでこ、頬、鼻、唇・・・

残す所は、眼だけです、まずは、偽物の入っている眼を銀色に染めてみました。

私、今、すごい事になっています。
もう我慢できません、最後に、私自身の本物の眼にも銀色になってもらいます・・・
本物の眼の方に塗ると、光は感じる事ができますが、全く見えなくなってしまいました。

もう、完全に、私の身体は、外側も、内側も完全に銀色に染められてしまって、口の中や、私の大事な所、眼までも、銀色に染められてしまいました。

[chapter:8 完成]

そこに立っているのは、リアルな、銀色のマネキン人形です。

「すごい・・・です・・・・」
本来なら、眼まで塗ってしまうと、見る事ができない私自身の姿が、片眼だけ外した事により、今、見る事ができています。

全身銀色に染められた私自身の姿、足が震え、立っているのが奇跡のような状況・・・

外した眼からは、足がガタガタ震え、興奮している自分自身の全身の姿が見え、外されていない眼で見ると、その眼からは何も見えず、本当に眼まで銀色で染められてしまっている私自身を感じれます。

あまりにも興奮してしまい、完全に周りが見えなくなってしまった私は、立ち姿のまま、自分自身の胸を触り、大事な部分を触り・・・

・・・・・

気持ち良すぎて、足に力が入らず、そのまま床に倒れこんだのです・・・・

力が抜けてしまった身体は、その勢いで、完全にバラバラに分解されて散らばってしまったのです。

私の外された眼により、その様子が少しだけ見る事ができ、記憶が残っているのです・・・

=ここで、終わりではないですが、この後も考えております、今回はここまでです。=


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