弥生ちゃん [9.残りの塗装]


「では、弥生ちゃんお楽しみの、全身完全硬化を開始したいと思います。」
そう言うと、碇監督さんがわたしの、塗装していない首から上を塗装し始めました。
髪等も特に気にする事無く、塗装していきます。

わたし、本当に全身塗装されてしまい、固められてしまう・・・

塗装作業をしていた碇監督さんが「小林、目とか、口中とか大丈夫だよな・・・」って質問しています。

そうなのです、碇監督が顔に塗装をしている時、わたしは、無意識のう内に目を開けたまま、そして口も開けてしまっていたのです。

碇監督さんが小林さんへの質問を聞いた時に「はっ」我が帰ったのですが、時すでに遅しで、わたしの、目(眼球)も、塗装され、口内も塗装中という状況でした。
どうしよう・・・
大変な事になってしまったかもしれない・・・
でも、もう取り返しも付かない・・・
やばいかもしれない・・・

でも、以外に碇監督さんも、小林さんもあわてている様子はなく、小林さんは普通に、「大丈夫、大丈夫、全く問題有りません、飲んでも食べても大丈夫な様に作ってあるから、安心して」
「了解!!」
「じゃこのまま行っちゃおう!! そのまま目を開けたまま・・・」
「そう、口も開けたまま・・・」
「そうそう・・・」

あぁ・・・わたしは、本当にこの二人を信用しても良いのだろうか・・・
そんな疑問が、ちょっとだけ頭の隅をよぎったのでした・・・


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