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  • 全身銀色ソフビ娘 1.1

    [chapter:9 バラバラ]

    どのくらい経ったのでしょうか・・・
    いったい私は・・・
    確か・・・ 全身を銀色に塗り終え・・・・

    周りを見渡すと、何も見えない・・・どうしてだろう・・・
    そうだ、眼にまで、銀色に塗ってしまったから何も見えなくなってしまっているのだ・・・
    でも、確か、片目だけに塗ったので、もう片方の眼で見る事ができるはずなのだが、今の私の視界には何も写っていません・・・

    どういう事なんだろう・・・

    私は、ちょっと体を動かそうと思い、力を加えてみたのですが、どうやら、私の体はまだバラバラになっているらしく、思った通りの動きをしてくれません。

    私の体が少しガサガサ動いているのを見つけたのか、私が体を動かしてから、すぐに、小林さんの声が聞こえてきました。
    「起きたのかな?」
    「今、ちょっと移動しているから、もう少し待っててね!!」

    「い? 移動??」
    「確かに、乗り物に乗っているみたいだった・・・」

    「眼で見ても、何も見えないのだけど、全身の感覚や、周りの音を聞くと、どうやら私は、バラバラの姿のまま、箱などに押し込められて、乗り物に乗せられて、何処かに運び出されているらしい・・・」

    いったい何処に運び出すというのだろう・・・
    バラバラになって、しかも全身銀色に染められて・・・ さらには、体の内側までもが銀色に染められてしまっている私を・・・

    [chapter:10 廃棄]

    「到着」と言う、碇さんの声と共に、車のドアが開く音・・・
    そして、私の体が「ふわり」と浮かぶ感じがした途端・・・
    ドサっと、地面に落とされる感じ・・・

    どうなっているのか・・・?
    困惑していると、徐々に視界が戻り、今、私自身の状況を把握できるようになりました。

    今の私自身は、段ボール箱に詰められ、その段ボール箱の上部が開いている状態で、中に入っている私自身の身体が外からでも見えるようになっており、普通に知らない人が見たら、銀色のマネキン人形がバラバラの状態で、段ボール箱に詰められ、廃棄してある状況に見えるかと思います。

    「廃棄?」
    そうなんです、私が詰め込まれている段ボール箱の周りには、大量の廃棄物があり、おそらく違法に捨てられた廃棄物だと思います、その廃棄物の一部に、私自身がなってしまっているのです・・・

    何故、このような状況が把握できるのかと言うと、碇さんか、小林さんが、私の銀色を塗っていない眼を、私が廃棄されている姿が見えるような位置に置いてくださったからだと思います。

    程なくすると、私の視線の隅に写っていた自動車の後部が見えなくなってしまいました。
    碇さんと、小林さんはその車に乗っていると思われ・・・ 自動車の音も聞こえなくなって、辺りは静まり返ってしまいました。
    この時、完全に私は、廃棄されてしまったのだと思います。

    全身を銀色に塗られ、さらに、体の中までも銀色になり、この状態だけでも、すごいのに、さらに体をバラバラにされて、ダンボールに詰め込まれ、大量の不法廃棄物の中に捨てられ・・・
    こんな、絶体絶命な状況を悲しむわけではなく、逆に喜んでいる私・・・

    この与えられた状況を、もう少し・・・
    あと少しだけ楽しもう・・・
    もう、ほんの少しだけ楽しんだら、なんとかしなくては・・・
    でも、もう・・・なんともならないのかもしれない・・・

    = 一年程放置して、追加の文章がこれだけで申し訳ないです・・・ =
    = なるべく早めに、続きを投稿できれば・・・・と、思っています。=


  • 全身銀色ソフビ娘 1


    [chapter:1 相談]
    ネットを通じて、女の子から連絡がありました。
    「全身銀色姿になりたい!」と・・・

    連絡をくれた女の子と、LINEで何度かやり取りを繰り返していると、その女の子の体は、不思議な身体をしている事がわかりました。
    その女の子の、身体の画像を見た時は、信じる事よりも、疑ってしまうほどでした。
    「この女の子は、ボクを騙そうとしている・・・」そう思ったほどです。
    でも、ちょっと考えると「ボクを騙して、この女の子は、何か得があるのだろうか?」と・・・

    画像を見た後に、この不思議な身体の動いている姿が見たいと思い、女の子に伝えると、動画通話アプリを通じて、動いている女の子を見る事ができました。

    その動画通話アプリで、女の子のは、「ちょっと見ていてください」と、言うと、肩の関節から「スポッ!!」と、左腕を取り外してボクに見せてくれました。

    その左腕の付け根から、血が噴き出すなどと言うことはなく、まるで「マネキン人形から、腕を外す」そんな簡単な感じで、左腕が女の子から外されたのです・・・
    画像で事前に見せてもらっていたので、それほどの驚きはなかったのですが、動画で、動いている姿をみると、画像の様に簡単に加工できる物とは違い、今まさにライブで動画で見ているので、ボクは以外とあっさりその事実を受け止めてしまっておりました。

    外された左腕は、どの様な仕組みか全くわかりませんでしたが、普通に女の子の意思で動かせる様です。

    普通の人間の、切り落とされた腕は、生々しくて、しかもそれが動くと言うのは、ホラー以外の何物でもないと思いますが、女の子の外された左腕は、生々しくは無く、人形・・・マネキン・・・
    そう、ソフトビニール人形・・・ ソフビ人形と同じ材質で出来てい流との事で、ボクの頭の中にはキューピー人形が思い浮かんでいました。

    女の子が、携帯カメラを右手で持って、外された左腕をボクによく見える様に、いろいろな角度で見せてくれました。
    外された左腕は、まさに「ソフトビニール人形」そのものの形をしているし、中は完全に空洞になっています。

    ある程度、その外された左腕と、肩口の接続部を見せてもらった後、その女の子は、外された左腕を元の所に「ポコッ!」と、はめると、何事も無かったかのように、左腕は身体に戻っています。

    ありとあらゆる疑問が頭の中を駆け巡って「質問の嵐を女の子に・・・」と、思ったのですが、以外とボクは、こんな事もあるのだと納得してしまっていたのです。

    女の子との動画通話が終わった後、ボクの友人の小林研究所の小林に連絡をして、先ほど見た事を尋ねると
    「碇、よく知っているね!!」
    「碇の見た事は、本当で、まだ世の中には公表されてはいないのだけど、人を人形の様に変えてしまう薬があるの・・・」
    「そ、そうなんだ・・・・」
    「まぁ、私の知り合いが研究している薬なんだけど、今度、もらっとく?」
    「あぁ、タダでもらえるなら欲しいな・・・」
    「さすがに、タダでは無理だけど、引き換えに何か実験ができれば・・・」

    「・・・・・あっ!!」
    そうそう、女の子の不思議な身体を見て忘れていたが、女の子は、ボクに「全身銀色になりたい!」と、連絡してきてのだ。

    「小林、あのさ・・・ 今話していた薬でソフビ人形に変わってしまった女の子が、ボクに全身銀色になりたいと連絡してきたんだけど、小林・・・いい材料研究していなかったか?」
    「人の肌に浸透する絵の具を研究して、ある程度、実験も終わった絵の具があるけど・・・」
    「いいね!! その絵の具使わせてよ!! もちろん銀色もあるんでしょ!!」
    「うん!! 銀色もあるけど・・・」なんか言葉がつまっている感じの小林・・・

    「んっ? どうした・・・」

    「人の肌で、研究や、実験をしている絵の具なので、元人間のソフビ人形に使うとどうなってしまうか・・・」
    「あぁ〜 そうか・・・ で、実際現時点での小林的見解はどうなの?」

    「実際問題、現状で、人の肌に、この絵の具を使うと、皮膚に絵の具が浸透して、まるで刺青(タトゥー)の様な状況になって、一生消えない状況なんだけど、同時研究している、浸透した絵の具を消せるクリームで、消せる事までは実証済みで、人の肌に対しては問題が無い事がわかっているけど・・・・」
    「わかっているけど・・・??? なに??」
    「実は・・・、ここまで研究や実験が進んでいて、一般にまだ販売ができていない理由があって・・・」
    「んっ? なんかまずい副作用とかあるの・・・?」
    「副作用とかは特にないけど、浸透した絵の具のを消すクリームで、消せるのだけど、この消せるクリームにまだ問題があって・・・」

    小林は、ちょっと説明が面倒なのだけど・・・と、まえおきして言い始めた・・・

    [chapter:2 欠陥?クリーム??]

    小林が説明してくれた内容を簡単にまとめると、こんな感じだった・・・

    1、人の肌に浸透する絵の具で、肌に塗る
    2、20分ほどで、完全に皮膚に浸透する
    3、浸透した絵の具を消す事ができるクリームを、浸透した絵の具がある皮膚に塗る
    4、塗った絵の具が、クリームを塗られるまでの時間消えない
    5、副作用等の問題は一切無く、皮膚から浸透した絵の具が消える

    こんな感じなのだが、小林が、現状で問題としているのは、4の「塗った絵の具が、クリームを塗られるまでの時間消えない」この状況だと言う。

    小林がボクに簡単な例えを教えてくれた。
    「お昼12時に皮膚に浸透する絵の具を塗り始める、3時間後の午後15時に、消せるクリームを塗る、絵の具が皮膚から完全に消えるのは更に3時間後の午後18時」
    「皮膚に1時間、絵の具が浸透していたら、消せるクリームを塗ってから、消えるまで1時間かかる」
    「皮膚に3日間、絵の具が浸透していたら、消せるクリームを塗ってから、消えるまで3日間かかる」

    現状での問題は、市販した際に、お客様が、この説明を理解してもらいないのではないかと言う事で、浸透する絵の具と、消せるクリームをもっと良い商品になる様に改良を加える研究を進めているとの事だった。
    確かに、お客さんにとっては「消せるクリーム塗ったらすぐ消える」って思うから、勘違いされて、数年間消さずにいた絵の具を、数年後に、就職や結婚等の為、絵の具を消そうなどと考えてクリーム塗ったら全然消えない!!って思うかもしれないなぁ〜

    この事を理解した上で、小林に尋ねると・・・

    「なぁ、小林・・・ 単純問題、消したい時間が決まっていれば、逆算して消せるクリームを塗れば良いって単純な問題だろ!!」
    「そう、そうなんだけど、一般に市販するのは問題有りって事で、もう少し塗った途端消える様になるまでは販売できない事になったの・・・」
    「まぁ、市販する商品にするのではればそうなのかもしれないけど、今回はわかっている上で使うんだからちょっと分けてよ!!」

    「分けるのは良いけど、今回塗るのは、人間の肌では無くて、元人間のソフビ人形の女の子にでしょ!!」
    「そうだけど・・・」
    「わかった、わかった、ちょっと2〜3日待って、私の知り合いから、人形になる薬分けてもらって、豚さんに飲んでもらって、そのソフビ豚さん人形に、浸透絵の具を塗ってみてどうなるか、ちょっとした実験するからその結果が出るまで、ちょっと待ってよ!!」
    「了解!!、了解!! 小林には手間かけて申し訳ないけど、よろしく頼むよ・・・・」

    2〜3日間で、やってしまう事ができる小林も、すごいのだけど、実際に行動に移せるのか本当にすごいと思う!!

    ・・・・・・

    で、3日後に小林からの連絡は・・・
    「碇!! 特に問題なかった!! 人の皮膚と、ソフビ豚さん人形の皮膚との違いはなかったよ!!」
    「じゃあ!! OKだな!!」
    「うん!! ちょっと補足だけど、実験で、ソフビのキューピー人形に塗ったら消えなかったから、元々人だった皮膚からは消えるけど、元がそもそもソフビだったら消えないから、その女の子は元々は人間だよね!!」
    「あぁ、本人は、自分の希望で、人間からソフビ人形の体になったと言っていたから、大丈夫!!」
    「それなら良いんだけど、元々ソフビ人形が人間の様に動いているのであれば、今は絵の具を消す事ができないから、注意してね!!」
    「まぁ、そんな事はないと思うけど、女の子にもう一度確かめておくよ!!」
    「了解!!」

    「で、いつ銀色絵の具塗るの??」と、小林が聞いてきた。
    「じゃあ、改めて、女の子に希望の日時と、元々人間さんですよねと、聞いておくよ!!」
    「了解!!」

     

    [chapter:3 撮影開始!!]

    女の子との約束の日!!
    今日は、小林にも手伝ってもらい、ソフビ人形の女の子を銀色にしてしまう。

    いつもの撮影場所に、床などが汚れない様にシートを貼り。その真ん中に女の子が衣服を身につけない全裸の状態で体育すわりで座っている。
    初めて見る、ソフビ人形姿の女の子・・・
    本来人間であれば、あるはずのない接合部が、至る所にある。
    この女の子が動き喋れなければ、本当に等身大人形その物である。

    今回は、写真と、ビデオ撮影はOKだが、互いのコレクションにするだけで販売や、公開はしないと言う取り決めを決めた。
    販売や、公開をしないので、全裸姿で、肌に直接銀色絵の具を塗る事ができる。

    塗る作業は、ボクと、女の子の希望で、自ら女の子が自身で自分の肌に塗る事に決まっている。
    小林が横で、一眼レフで撮影して、ボクがビデオカメラで撮影、女の子自身は自分を塗る、そんな構図である。

    「じゃあ、説明も一通り済んだし、小林も補足は無い様だし・・・」
    「では、質問なければ始めますか?」

    女の子は、コクリと頷き、右手で、銀色絵の具が入っている容器の中にある刷毛を手に取った。

     

    [chapter:4 願望!!]

    今、私は、私自身の願望を叶える為に、ここにいます。
    私の今回の願望は、全身銀色に包まれる事。

    ネットで見つけた、全身を銀色に塗られた女性の映像・・・
    その映像内の女性は、全裸で、髪も顔も、肌は残す所無く全身銀色で、さらに、どういう技術なのか眼も銀色で、口の中までも銀色で、しかもその姿で外を歩いているのです!!

    この映像を見て、さっそく自分自身実践したいを情報をネットで集めたのですが、私は以前、変態的願望を叶える為に、ソフトビニールの身体になってしまっています。
    この身体に、映像と同じ様な事をしても良いものなのか・・・
    この肌に銀色を塗ってしまうと、いまでさえマネキン人形の様な体をしているのに、デパートに飾られている様な、無機質の銀色のマネキン人形の様になってしまうのでは無いか・・・
    「そうなりたい・・・」

    でも・・・これ以上、身体を改造してしまうと、本当に取り返しのつかない身体になってしまう。

    ネットで検索した所で「ソフトビニールに銀色を塗る、その後・・・」なんて事が、わかるわけがない・・・
    ここは、色々考えるより、この映像を制作した人に直接聞いてみようと考えて、連絡した結果が、いま私がおかれている現状です。

    目の前にあるのは、銀色の液体、その中には刷毛が入っているだけ。
    この銀色の液体を作った、小林さんと言う白衣を着た女性も同席していて、小林さんの説明だと、この銀色の液体は、皮膚に浸透して入れ墨の様な感じになり、刺青と同じ様に、何を行なっても消せる事はないけど、同時に開発した、消せるクリームを塗ると消えるし、副作用も無いし、動物実験で、ソフビ人形動物でテストを行っても、問題なく消せると、お話を聞きました。
    ソフビ人形動物がいると言うのもすごい話ですが、現実に、私がソフビ人形の体なので、素直にこの話を受け止めています。

    この銀色の液体は、皮膚に浸透し、入れ墨の様な感じになると言う事は、服を着ても汚れる事はないし、その状態で、ベットで寝ても、銀色が、掛け布団やシーツに移らないと言う事は、すごい事だと思います。そして、車の塗料の様な、硬くなる様な塗料では無いので、色を塗った後は自由に動かす事ができるので、身体の動きに支障は全く無いと言ってました。

    まだ聞きたい事、疑問に思った事もあるのですが、早く塗りたい、早く始めたい!! そんな私の気持ちを察してくれたのか、説明もこれくらいで終わり、私は私自身を銀色に塗る作業をスタートさせたのです。

    [chapter:5 下半身!!]

    私は今、全裸で、床にシートが貼られた所に、体育座りで座っています。
    目の前には、ビデオカメラの液晶を見ている碇さんが、動画撮影を行っていて、その横には、小林さんが、一眼レフカメラをこちらに向けて写真を撮影するみたいです。

    私は、銀色の液体の中にある刷毛を、右手で取り、左腕に塗り始めました。
    想像していたよりも、銀色の液体は「ドロッ!」と、いう感じではなく、かなり「サラッ!」としています。
    皮膚に浸透する為なのかわかりませんが、私が想像していた皮膚の上に塗られている感じではなく、アルコール消毒の様な感じに近いと思います。
    事前に聞いた説明だと、20分ほどで完全に皮膚に浸透するとの事でした。

    私はためらう事なく、その後も左腕を塗り続け、5分程度で、私の左腕は、完全に銀色になりました。
    元々、ソフトビニールなので、ツヤが有り、さらに、銀色を塗った事により、ソフビ人形と言うよりは、デパートや、洋服店でたまに見かける、銀色のマネキン人形の様な無機質な物の様になってしまっています。

    「もっと、もっと塗りたい、全身完全に銀色になりたい・・・」
    「早く、全身銀色姿になった私を見たい・・・」

    左腕が塗り終わったので、次は足を塗る事に決め、足先から塗り始めたのですが、太ももの裏側など、私の目の届かない所に塗り残しがあるのでは・・・・

    「そうだ、外してしまえ・・・」

    私の身体は、ソフビ人形・・・なので、ありとあらゆる関節から簡単に外してしまうことができるのです。
    体育座りから、一度仰向けに寝て、ヘソの下あたりに、分割できる所があるので、そこから下を両手で掴み「スポッ!」と、下半身を外してしまいました。
    その後、両腕で、上半身を起こし、目の前にある私自身の下半身をさらにバラバラに分解してしまいました。

    私の目の前にあるのは、私自身のバラバラの下半身、しかも途中まで銀色で塗られています。

    下半身をバラバラにしたので、太ももの後ろや、お尻など、まだ塗っていない所を簡単に見つけ出すことができました。

    私自身のバラバラになっている下半身を刷毛で塗っている時に、勢い余って接合部分と私の大切な場所にも銀色の液体が入ってしまいました。
    ちょっと心配になったので、小林さんに大丈夫か確認しようと、小林さんの方を向くと、小林さんが一眼レフカメラを右手に持ち、左手は、私に向けて、親指を立てて「GOOD!」の仕草をしています。
    私は、特に、関節部や、私の空洞の中や、大切な部分に入っても大丈夫な液体だと理解しました。

    ここで、私のリミッターが完全に外れてしまいました。
    「私の身体中にまで塗っていいんだ・・・」
    「外だけでは無く、外から見えない所も、銀色になっていいんだ・・・」

    「さすがに、中は刷毛では塗りにくい、もういっそう直接流し込んでしまえ・・・」

    私はバラバラになっている、足首から下の部分(くるぶしから下)を、直接銀色が入っている容器に浸けてしまい、さらにその足から下の部分を、コップの様に使い、中に銀色の液体を入れ、バラバラになっている太ももや、下半身に次々注ぎ込み、ほんの数分の内に、私のバラバラになっている下半身は、完全に中までも銀色状態になってしまいました。

    完全にリミッターが外れてしまった私は、アクセルベタ踏み状態です。
    「早く残りの上半身も銀色になりたい!!」
    もう、刷毛でのんびり塗るのは時間がかかりすぎです、銀色の液を直接、頭にかけてしまおうかとも考えましたが、眼に入ってしまうと、全身銀色の私自身を見る事ができなくなってしまうのではないかと思い止め、まずは、首から下の残りの上半身を銀色にするべく作業を再開したのです。

    [chapter:6 上半身!!]

    今、私の目の前には、外側も、内側も銀色に塗られ、さらにバラバラになった私の下半身が散乱しています。
    上半身は、直接床の上におかれ、左腕だけ銀色になっている状態です。

    刷毛で上半身を丁寧に塗るのは、時間がかかりすぎると感じた私は、直接銀色の液体が入った容器に直接手を入れて、私自身の手で直接塗り広げることにしました。刷毛で塗るのと違い、自分自身の手で塗り広げるので、胸の部分など思わず揉みながら塗り広げてしまいました。

    碇さんが、塗りやすい様にと、塗っている作業が見える様に私の前には全身が映し出せる大きな鏡が置いてあります。
    この鏡を見ながら、上半身を塗る作業を続けていたのですが、鏡なので左右が逆になってしまい、塗り残しをうまく塗りつぶす事ができません。

    ふと、視線の先に碇さんが見え、何やら私にジェスチャーをしています。
    碇さんは、両腕で頭を挟み、その挟んだ頭を上にあげるジェスチャーをしています。

    そ、そっか!! 頭外してしまえばいいんですね!!

    私は、さっそく自分自身の頭を両腕で掴み、「エイッ」と上にあげると、首から「スポッ」と、頭が外れました。
    その頭を、自分自身の上半身が見える位置に置くと、鏡を通す事が無く、直接、私自身の目で残された上半身を見る事ができる様になりました。

    目の前には、首から下の上半身とその上半身には両腕がついているのみで、下半身はありません。
    まだ塗っている途中なので、上半身には所々塗り残しがありますが、頭を外して、上半身全体を見る事ができる様になったので、その後の塗る作業も格段に早くなりました。

    背中を塗る作業も、頭を外したので、塗り残しが無く完全に銀色になりました。

    しかし、足とは違い、上半身の中を塗る事が難しいのです。手の届く範囲を塗るのですが、どうしても塗る事ができない箇所があります。

    私の上半身、下半身の外側は完全に銀色になっているのですが、上半身の中の一部分がどうしても塗りたいのに塗る事ができません。

    この状況を察した碇さんが、私に何か伝えようとしています。
    碇さんの方を見ると、ビール瓶を片手に持ち、その中に銀色の液体を入れて、栓を閉めて、上下に振りました。
    ビール瓶の内側はみるみる銀色になります。
    そうなんです、中に銀色の液体を入れて、振れば良いのです。
    私の身体ならそれができるのです。

    私は、バラバラになっている、下半身を組み立てて、上半身と結合しました。
    今、私の目の前にあるのは、首から上がない、全身銀色の胴体、そのぽっかり空いている首の所に、銀色の液体を入れて、私自身の外してある頭を戻しました、これで私の内側に入っている銀色の液は漏れる事がないと思います。

    この状態で、床に寝転んで、左右にゴロゴロ動いて見たり、ブリッジして見たり、三点倒立して見たりして見ました。

    私の内側に入っている、銀色の液体が動いている感覚が伝わってきます。
    今、私は、私自身の内側を銀色に染められているのです・・・

    ブリッジや、三点倒立した時は、私の頭の内側に流れ込んできた銀色の液体を感じそのまま気持ちよさに倒れ込みそうになりました。
    おそらく、私の身体の内側は、完全に銀色に染められてしまったのかと思います。

    鏡を見ると、そこには首から下が銀色に染められている無機質な私自身が映し出されているかと思います。
    期待して鏡を見ると、そこに映し出された私は、首から下は銀色に染められているのですが、鼻の穴から鼻水の様に、銀色の液が流れ出していたんです!!

    すぐに気が付いた小林さんが、クリームの様な物を、その鼻の穴から流れ出て、顔についてしまった銀色の液に塗り込みました。
    すると、みるみる銀色が消えて行きました。
    この時、私は、銀色に染まってしまう液体が目の前で消えたので、このクリームの様なもので簡単に消せるというちょっとした誤解をしてしまっていたのです。

    後から聞かされた話なのですが、どうやら、ほかの穴からも、銀色の液が出ていたとの事ですが、お尻や私の大切な所は、すでに銀色になっていたのであまり目立たなかったとの事で、耳の穴は髪であまり目立たなかったらしいです。

     

    [chapter:7 首から上!!]

    小林さんが、鼻から出てしまった銀色の液を、クリームの様な物で消してくれましたので、私の首から上は、特に銀色に染められた部分は無く、まだ綺麗な私自身です。
    いよいよ、首から上も、完全に全身を銀色で染めてしまおうと思った時・・・・
    ふと、口の中の舌触りというか、なんというか・・・ いつもの感じではない事に気がつき、鏡に向かい「口を開けて、口の中」を、何気無く見てみ見たら、驚きました。

    口の中がいつの間にか銀色に染められているのです、それも、舌も、喉の奥も、歯も、歯茎も、全部です!!

    私は、想像していなかっただけに、鏡を眺めながらアワアワしてしまっています。

    「すごい・・・」
    「すごいです・・・」
    皮膚を染める事ができると聞いていましたが、舌や、歯まで銀色に染まってしまっています。

    「歯も銀色に染まってしまうなんて・・・」

    そうです、忘れていました、私の体の中にはまだ銀色の液が残っており、上半身の内側も完全に銀色に染められているはずです。
    まずは足首を外して、中に残っている銀色の液を元の容器に戻し、すぐに外した足を元に戻しました。

    両腕で、頭をはずして上に持ち上げ、頭の向きを、下にある私の体の方へ向けて見ました。

    そこには、完全に内側も銀色に染められている私の胴体があります。
    おそらく、今自分自身で持っている頭の中も銀色に染まっているはずなのですが、鏡を使ってもどうしても頭の中まで見る事ができませんでした。

    諦めて、頭を元の位置に戻そうとした時に、碇さんが何かを手渡そうとしているのに気がつきました。

    なんだろうかと、頭はまだ胴体に戻さず、その物を受け取理、受け取った物を確認すると、それは「眼」でした。

    おそらく、実物大の人形などに使う眼(義眼)だとおもいます。

    私は、すぐに気がつきました。
    私の身体はソフビ人形で、人形になった時に私は、好奇心で色々、自分自身の体で遊んでおり、その際に眼を外した事もあります。
    外した眼は、腕や足と同じく、外された状態でも機能する事を確認しています。

    碇さんが渡してくれた、この「偽物の眼」と、私の「本物の眼」を入れ替えれば、外した眼を通して、自分自身の頭や顔を銀色に染めるのを見る事ができるのです。
    しかも、渡されたのは、一個の眼なので、1つだけ本物の私の眼が顔に残る事になるので、その顔に残った眼も銀色に染まってしまう体験も、外した本物の眼からは、私自身の顔が染められてしまう姿を見る事もできてしまうんです!!

    眼の交換方法は比較的簡単です。
    私の顔にある眼を頭の中から指で押すだけでいいんです。
    今、私の顔は外している状態なので、このまま眼を後ろから押すと簡単に外れますので、受け取った眼と交換してしまいます。
    外した私の本物の眼を碇さんへ渡すと、碇さんはカメラの三脚に眼が置いて置ける様な仕組みをすでに作っていたらしく、そこに私の本物の眼を置いてくれました。

    私の三脚の上に置かれた眼は、私自身を見る事ができる最適の場所に置かれましたので、私自身を綺麗に見る事ができます。

    その眼を通して、碇さんに渡された偽物の眼を、私の元本物の眼が入っていた場所にはめると、綺麗にハマり、眼の色なども合わせてくれたのか、全く違和感なく、偽物が入っているように見えませんでした。

    先ほどは、鏡を通しても顔の内側を見る事ができませんでしたが、三脚にある方の眼で見る事ができました。

    私の頭の中は、完全に銀色一色に染められています。

    すごい事です。本当に大丈夫なのでしょうか・・・

    片眼ですが、外した事により、私自身を外から見る事ができるようになりました。
    すぐに、外していた頭を元の位置に戻し、手には、新たに銀色の液をすくい取り、髪を銀色に染め始めました、鏡を使っても頭部や後頭部など染めるのが難しい部分でも、外した私自身の目があるので、とてもスムーズに髪が満遍なく銀色に染める事ができました。

    いよいよ最後に残された、残りの皮膚を銀色で染めてしまいます。

    耳や、耳の裏、首、顎下・・・

    おでこ、頬、鼻、唇・・・

    残す所は、眼だけです、まずは、偽物の入っている眼を銀色に染めてみました。

    私、今、すごい事になっています。
    もう我慢できません、最後に、私自身の本物の眼にも銀色になってもらいます・・・
    本物の眼の方に塗ると、光は感じる事ができますが、全く見えなくなってしまいました。

    もう、完全に、私の身体は、外側も、内側も完全に銀色に染められてしまって、口の中や、私の大事な所、眼までも、銀色に染められてしまいました。

    [chapter:8 完成]

    そこに立っているのは、リアルな、銀色のマネキン人形です。

    「すごい・・・です・・・・」
    本来なら、眼まで塗ってしまうと、見る事ができない私自身の姿が、片眼だけ外した事により、今、見る事ができています。

    全身銀色に染められた私自身の姿、足が震え、立っているのが奇跡のような状況・・・

    外した眼からは、足がガタガタ震え、興奮している自分自身の全身の姿が見え、外されていない眼で見ると、その眼からは何も見えず、本当に眼まで銀色で染められてしまっている私自身を感じれます。

    あまりにも興奮してしまい、完全に周りが見えなくなってしまった私は、立ち姿のまま、自分自身の胸を触り、大事な部分を触り・・・

    ・・・・・

    気持ち良すぎて、足に力が入らず、そのまま床に倒れこんだのです・・・・

    力が抜けてしまった身体は、その勢いで、完全にバラバラに分解されて散らばってしまったのです。

    私の外された眼により、その様子が少しだけ見る事ができ、記憶が残っているのです・・・

    =ここで、終わりではないですが、この後も考えております、今回はここまでです。=


  • 弥生ちゃん [19.三人組の1人が・・・]


    僕たちが、地下室で紫外線の話を始める、ちょっと前・・・
    ショーウインドー前の3人組は、弥生ちゃんと同じ中学1年生で、午後5時という時間は、帰宅に励む時間帯であるため、3人の1人が「帰ろ、帰ろ」と言って、もう1人の手を引き、ショーウインドーの前を立ち去ろうとしていたのだが、3人の内の、2人が、歩き始めても、まだ、1人の少女がショーウインドウを眺めており、その目線は、弥生ちゃんの足下をじっと眺めています。

    その少女の目線の先には、ちょっと洒落たデザイン模様がショーウインドーのガラスに張られているのですが、模様のちょっとした隙間から、それ・・・ それが見えてしまっていたのです。

    地下にいる三人は、弥生ちゃんの足下が、おしっこでビチャビチャになっている事には気が付いたのですが、カメラの位置が悪くその事に気づいていないのです、その事とは、弥生ちゃんが立たされている床は鏡になっており、その鏡が弥生ちゃん性器と、漏らしているおしっこを写して、ちょうどデザイン模様の隙間から、今外にいる1人の少女に見えてしまっているのです・・・

    その少女はおもむろにポケットからスマートフォンを取り出し、その隙間から見える弥生ちゃんの性器と、ショーウインドウの弥生ちゃんの全身を写メに撮ったかと思うと、「ニヤッ」と微笑んで、ちょっと先で、引っ張り合いして遊んでいる2人に駆け寄り、何事もなかったかのように3人でおしゃべりをしながら、帰宅するのでした。

    まだ続きます、現在ここまで執筆しました。


  • 弥生ちゃん [18.その頃・・・]


    変態さん御一行の、メンバーは・・・・
    僕と小林は、弥生ちゃんをお店に運んだ後に、この店のオーナー「藤田」さんに、お願いして弥生ちゃんを展示してもらい、現在、このお店の地下にある、撮影スタジオで、弥生ちゃんの状態をモニターで見ていたのである。
    実は、この藤田という人物は、ジュニアモデルさんでちょっと過激な映像を制作しており、モデルプロダクションもしていたので、その際に僕と知り合って、現在表向きに、ジュニア向けの服を販売し、裏では、この地下室の撮影スタジオを使用して、今でもジュニアモデルの過激な映像を作り続けている、強者なのです。

    この地下室で、弥生ちゃんが映し出されているモニターを三人で眺めていると、ショーウインドーに指を指して、近づいてくる三人の女の子がいではないですか。
    そのまま3人が近づき、あと2m位でショーウインドーに・・・・って時にモニターのスピーカーから「シャャ〜」と、音が聞こえてきて、弥生ちゃんの足下に小さな水たまりが出来ていきます。
    外の3人は、ショーウインドウのすぐそこまで来て、弥生ちゃんへ、指を指しながら
    「似ているよ!!」
    「え〜、似ていないよ」
    「サングラスしているから良くわかんないし、隣のクラスの子だから、あんまり覚えてないし・・・」
    「こんな子いたかな・・・」、などと話をしていて、お漏らししていることに気づいていないようである。

    あんなに盛大に、おしっこが出たのに、何故三人は気がつかないのかな?と思っていたら、ショーウインドーのガラス面にデザインで、模様が入っているのです。
    僕たちが見ている映像を録画しているカメラはショーウインドーの上の方に有るので気が付かなかった・・・
    あのデザインの模様だと、ショーウインドーの外からは、弥生ちゃんの腰下10cmほどが見えるだけだから、上半身と、ちょっとだけスカートが見えるだけで、おしっこを漏らしている弥生ちゃんがいるという状況は、わからないみたいだ。

    バレてしまうのではないかと、ちょっとドキッとしたが、逆に、弥生ちゃんはその状況で失禁するほどの快感を得ているのだと思った。

    「ねぇ、碇・・・」と、横の作業着姿のままの小林が聞いてきた。
    「なんだぁ・・・」
    「弥生ちゃん失禁しちゃったじゃない」
    「うん」
    「わたし、思うんだけど、碇は、弥生ちゃんの性器もきちんと塗装したじゃない」
    「うん、したした、楽しく塗装させていただきました。」
    「でね、わたしが思うに、そろそろ、硬化が切れてきたんじゃないかと・・・」
    「あっ!! 忘れてた・・・ いま、何時??」
    それを聞いていた藤田が、「いま、5時だけど」と言った。

    僕と、小林が、同時に「えっ!!」と、大声を出した。
    それを不思議そうに藤田が見ている。

    「ご、ご、5時・・・」
    「5時って・・・・」
    あの、小林も動揺している・・・・
    完全に何が起きているのかわからない、藤田に小林が説明をした。

    「今回、弥生ちゃんに使用した特殊な塗料は、約3時間で硬化が切れるように作ってあるのだけど、すでに、4時間経過している状態で、まだ硬化が切れていないの、失禁したので、一部分ではあるが、硬化は切れ始めはしているけど、ちょっと長すぎなの・・・」

    「この塗料は、厚く塗ったら、長くなるっていう話だったから、僕が厚く塗りすぎたんじゃないかな・・・」と、僕が言うと小林は、わたしが見ていた限り、厚く塗装されている部分は無かったから・・・・」
    そう言うと、小林がだまってしまい、考えはじめてしまった・・・

    不思議そうにまた、藤田が小林に質問をした。
    「まぁ、じっさい、現状で、一部分が効果が切れ始めているという事だから、この状態から、どのくらいで元に戻れるんだい??」
    「そうだなぁ〜 あと30分って所だと思う」
    「なんだぁ、それじゃあ特に問題無いな・・・」

    「まぁ、そうなんだけど・・・」といって、納得できない小林に僕は今気が付いたことを言ってみた。
    「もしかすると、紫外線・・・・ 紫外線で、今回使用した特殊な塗料が硬化を開始させるわけじゃない。
    「うん」
    「紫外線って、普通に外にあるものだよね・・・・」

    「あっ、忘れていた、それそれ・・・」小林がニコニコし始めた。
    「今回使用した特殊な塗料は、紫外線で硬化を開始させるのだけど、硬化が始まってしまえば、特に照射を続ける必要がない様に作ったので、紫外線を照射し続けるる必要がないので、必要無い事は実験していなかったの。」
    「じゃあ、今日みたいに、野外に連れ出して、太陽の紫外線を浴び続けると、硬化時間が延びると言うことだね・・・」
    「そう言う事ね・・・ 弥生ちゃんには申し訳ないけど、やはり、室内の研究所の中だけでは、わからない事もあるんだなぁ〜 いい経験させてもらいました。しかも、この効果を次の物に、応用出来るかとワクワクして来きちゃった。」などと言っている、変態小林なのである・・・


  • 弥生ちゃん [17.同級生・・・]


    このお店は、わたしがたまに買い物するくらい、わたしの家からすぐ近くで、このお店の周りには、もちろん同級生だって沢山いますし、友人がお店に来る可能性だって有ります。
    お店に買い物に来なくても、ショーウインドウに飾られてしまったわたしが目に付くのは確実です。

    「どうしよう・・・」
    こんな、変態的な行為が同級生、もしくは友人に知られてしまえば、それこそ、人生終了です・・・ って言うか、もう終了しているんだった・・・ じゃあ、もう遠慮なんかしないで、やりたいように、やってしまおうか!!

    「何がやりたいの・・・」
    「今の、わたしに何が出来るの?」
    「何も出来ないじゃない・・・」
    「・・・・・・・・・・。」
    「・・・・・・でも、その何も出来ない状況になりたかったんでしょ・・・」
    「・・・・・・・・・」
    「そう、わたしが望んでいた、固められ、展示され、放置・・・」

    「んっ?」
    「数人が、わたしが展示されているショーウインドを指さし、近づいてきている。」

    「あ、あれは、隣のクラスの、女子3人組だ・・・」
    「あの子たちは、わたしを知っていると、思う・・・」
    「あぁ、間違いなく、終わった・・・」
    「The end・・・・・・。」

    わたし・・・
    わたし・・・・・・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・。

    変態のAV監督さんにお願いして、変態科学者が作り出した、間違ってもう元に戻る事が出来ない、固まってしまう特殊な塗料を塗装されて全身固められ、戻る事が出来ないなんて知らなかったから、自らの意志で、目の中と、口の中にまで入れてしまい、もう完全に動けなくなって、リアルなマネキンの様にさせられて、廃棄され、今はノーパン状態で、スカートの中は濡れ濡れの性器丸出しで、わたしの住んでいる近所の洋服店のショーウィンドにかざられ、隣のクラスの人に気がつかれて・・・・

    「あぁぁっ・・・・」
    「あああぁ〜・・・・・」
    「わたし・・・・・・・」
    「わ・た・し・・・・・、イッちゃうぅ〜」
    「・・・・・・・・・。」

    「シャャ〜」と、おしっこが漏れる音とともに、意識を失った弥生ちゃんである。


  • 弥生ちゃん [16.展示]


    急に、足をふれられて、「はっ!」と、気づき、目の前を見ると、作業着を来ている二人がわたしを、どこかに運ぶ準備をしている様です。
    今が、助けを求めるチャンスかもしれないと思ったわたしは、何とか声を出そうと、動こうと、必死にがんばるのですが、全く身体は動かず、声もでません。
    そんな状況のわたしを知らない二人の作業服の人は、わたしを持ち上げ、運び始めました。
    もう、わたし、完全に人ではなく、物として扱われています。

    幸いな事に、二人の作業服の人は、わたしが下を向いている状態で運び
    だしたので、周りを知ることが出来たのです。
    まず、わたしが乗せられてきた車の、わたしの下にゴツゴツしていた物が、マネキン人形で、その数が数体あった事。
    そして、わたしを運び込んでいる所が、床のタイルを見ると普通の家ではなく、お店の様なタイルだと判った事、そして、最後に、立たされる時に見えたのは、ジュニア向けの洋服を売っているお店だと言う事・・・

    「お店だと言うこと・・・・・ってぇぇぇ〜」
    「ちょっとまってぇぇ〜」
    「このお店って、わたしが今着ている、洋服買ったお店じゃないですかぁぁ〜」
    「あぁ、この店員さん知っているしぃぃ〜」
    「は、はずかしい・・・よぉぉ〜・・・・」
    でも、店員さんわたしには気が付いていないみたい・・・そりゃそうか、本物の人間が、マネキン人形にされているなんて誰も思わないわけだし・・・
    その後、わたしは、ショーウインドーに移動させられて、ピンクのかわいいキャップと、ハートの形をした、サングラスを付けられ、展示されてしまったのです。


  • 弥生ちゃん [15.荷台]


    どうやら、わたしは、気を失ってしまっていたみたいです。こんな危険な状況なのに、自分の欲求に勝てず、しかも、失神してしまうほど感じてしまうとは、本当にわたしは変態さんになってしまったみたいです。
    周りを見ると・・・と言っても、眼球まで特殊な液体で塗装し、固められてしまっているわたしには、今、見えるのは、布・・・ 茶色の布です。たしか、たくさんの家電のゴミの山に捨てられたはずなのですが、今は、青空ではなく、見えるのは布・・・なのです・・・・。
    そして、わたしの下や横には、何かゴツゴツした物が沢山ある感じで、その一番上に斜めに乗っているのが、わたしらしいです。
    先程から、結構揺れるので、どうやら、車に乗せられているのではないでしょうか?
    「ちょっと、ホッとしました・・・」
    あのまま、あのゴミの山に捨てられていれば、確実に埋められてしまいます、埋められてしまえば、本当に、本当に人生終了になってしまいますが、どうやら生き埋めは、まのがれたらしいです。

    わたしの周りや下にあるゴツゴツした物は、どうやらマネキンのようです。
    おそらく本物のマネキンだと思いますが、まさか、わたしと同じように固められた、元人間なのではないかとも思いましたが、わたしの背中から感じる限り、かなりのマネキンがわたしの下にあるので、さすがにこの数はありえないと思いました。
    少し斜めになっているわたしの視界には、透明なラップでぐるぐる巻きにされて、ミイラのようになっているマネキンも見えます。

    こんな大量のマネキンを、どこに運び、どこにわたしが連れて行かれているのでしょう・・・

    もしかすると、碇監督さんと、小林さんが、戻ってきて、わたしを回収?助けて?くれたのではないかと思ったのですが・・・・
    先程わたしが、処分場に連れて行かれる際の車は、こんな布の天井なんか無く、青空が見えていたので、どうやら、違う車みたいです。

    「どうしたらよいでしょうか?」って、どうも出来ない・・・
    「固められ、身動きもできない・・・」
    「音も聞こえない・・・」ちょっとした音が聞こえれば、どこに向かっているか、知ることも出来るかもしれないが、まったく音が聞こえない・・・」

    碇監督さんと、小林さんの悪ふざけで、捨てられた風というのを、期待したい所なのですが・・・・。
    先程と、車が違うとなると、本当にわたしを物として廃棄し、その廃棄されていた、わたしを、リアルなマネキン人形等と勘違いした誰かに、拾われて、連れ去られているというのが、現在の現状なのかもしれない・・・・

    気を失ってしまっていたので、どのくらいの時間が経ってしまったのか全くわからなくなってしまったが、気づいてからすでに30分以上も車は走り続けているように感じるし、信号で止まるような感じもないので、高速道路を走行しているのではないかと・・・。
    高速道路で、移動されたら、元の廃棄された所からかなり遠い所に、今わたしが、いるのではないでしょうか。

    本当に、もう・・・わたし・・・助からないだろうな・・・
    でも・・・・。
    でも・・・・・・・・。
    本当に、本当に・・・、この状況に興奮している、わたしがいるのも現実・・・

    「また・・・・、くる・・・ きちゃうぅ〜!!」
    「すんごぃのが・・・・いくぅぅ〜!!!」

    ・・・・・・・・・・・・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

    また、少しの間気を失ってしまった、みたいです。


  • 弥生ちゃん [14.産廃業者]


    「さて、弥生ちゃんは、固められた状態で、本当に処分されてしまうと、思い込んでいて、これで終わりだと思っていると思うが、ここで終わらないのが、碇監督さんなのであります!!」
    「まぁ、碇は、陰で、小悪魔って言われているから、驚きはしないけど・・・・」
    「そ、そうなの? まぁいいや、では、弥生ちゃんを、さらに状況悪化させる悪戯!!」
    「第二フェーズへ!!」

    僕と、小林は一度、先程まで固める作業した家へ戻り、作業着に着替えて、軍手に、長靴、目深にかぶった帽子に、サングラス、そしてマスクを付け、周りからの見た目は、何らかの作業をしている業者さんって言う感じに変装し、さらには、先程、弥生ちゃんを運搬するのに使用した軽トラックに幌を付け、数体のマネキンを積んで、再度、弥生ちゃんが現在放棄されている所へ向かったのです。

    なんだかんだと、色々している間に、弥生ちゃんが固まってから、すでに50分くらいが経っており、この塗料の硬化持続時間が約3時間なので、まだ2時間以上の余裕がある。

    穴の中から、二人で、弥生ちゃんを引き上げ、マネキンが沢山荷台にある所に、まるで本物のマネキンの様に物として扱い、物として荷台に放り込み、「じゃぁ、東京へ!!」「おぉう!!」

    高速を使えば、1時間ちょっとで東京です。
    まだ、夕方の帰宅や、帰社のタイミングではないので、スムーズに移動できています。

    「なぁ、小林・・・」
    「んっ、なぁに?」
    「僕さっき、産廃所から、弥生ちゃんを車に乗せる時に、弥生ちゃんの足下を持っていたんだけど・・・」
    「なぁ〜に、ロリのノーパン性器丸見えが嬉しかったの?」
    そうなんです、弥生ちゃんは今、服は着ているけど、僕が途中で脱がしてしまったために下着を身につけておらず、ノーパン状態で、荷台に転がされているんです。
    「まぁ、嬉しい事は、嬉しいんだけど、もっと嬉しくて・・・」
    「なぁ〜に・・・」
    「実は、弥生ちゃんのあそこから、僕が手に持っていた足首まで、凄い量の、雫が・・・雫が滴っていて・・・ 弥生ちゃんこの状況をめっちゃ喜んでいるんではないかと思ったんだよ!!」
    「あぁその事ね、碇に話そうと思ってたのだけど、あの時、わたしは、弥生ちゃんの頭の方を持っていたじゃない!」
    「うん」
    「で、顔が近いから、目をのぞき込んでみたの」
    「うん、うん」
    「よーく、目をのぞき込んで見たら、瞳孔が完全に開いちゃっていて、おそらく、弥生ちゃんイッちゃっていて、意識が飛んでいる感じで、意識がなかったと思うよ!!」
    「そ・・・そうなの・・・ じゃあ、僕と、小林が、産廃所から車に詰め込んだ時は、意識が無い状態だったと・・・」

    「うん・・・・、 弥生ちゃんは、わかっていないと思う。」
    「気が付いたら、荷台にまた乗せられていて、マネキンに囲まれているって状態じゃないかなぁ〜」
    「そりゃあ、好都合だな!! これなら変装しなくても良かったかなぁ・・・」そんな言葉を、運転しながらつぶやくと、小林は「ダメダメ、弥生ちゃんをおろす時に、この変装は必要だから」
    「あぁ、そっか、そっか、忘れてた、わすれてた・・・」

    などと、緩い会話を小林としていると、目的地に到着したのです。


  • 弥生ちゃん [13.投棄]


    しばらく二人の姿が視界から消え、また、何か書かれた紙を持って、碇監督さんが私の視界に現れました。
    新しい紙には、こう書かれています・・・

    「小林と相談したのだけど、弥生ちゃんを、このままの姿で家に置いとくのは、じゃまだし、後々、色々な問題が出てくるので、弥生ちゃんには申し訳ないけど、今日の事は、無かったという事にさせてもらいます。」

    「なに?なに? ちょっと理解できないんですけど・・・」

    ・・・・さらに、紙には、続きが書かれており、
    「弥生ちゃん自身が、今日ここに来ていない、そんな事にしたいので、ここに今、弥生ちゃんがいると不都合なんで、処分させてもらいますね!!」

    「えっ・・・・ えぇぇ〜」
    「しょ、処分ってどういうことですかぁ〜」

    などと思っていても、口にする事、体で表す事の出来ない、私の、気持ちを、一向に伝える事が出来ない状態のまま、急に身体が「フワッ」と、浮いたのです。

    私の、固まった身体を、碇監督さんと、小林さんが二人で持ち上げて移動しはじめたみたいです。私には、天井を見ている事しか出来ず、なんの抵抗も出来ません。
    視界に映るのは、天井でしたが、やがて青空になり、どうやら私は外に連れ出されているみたいです。
    ふたりは、本当に私を処分する行動を取っているみたいです。

    「私、固められて、身動きの取れない状態で、外に運び出されてしまっています・・・」
    「す、すっごいぃ〜 ・・・」

    それからすぐに、何か、毛布の様な物が牽いてある所におろされたかと思うと、ちょっとした振動が、身体に伝わってきました。
    そうなんです、私を、本物のマネキンの様に、物として車の荷台に放り込み、その車が走り出したのです・・・

    「私、ほんとうに、本気で処分されてしまうんだ・・・・。」

    「・・・・。」
    「・・・・・・・・・。」

    どれくらい経ったでしょうか・・・。
    私的な気持ちでは1時間以上、荷台に放置されている気分なのですが、実際は、15分位だったかと思います。
    車が、バックしたと思ったら、すぐに止まり、その後、また私の身体が持ち上げられたかと思うと、頭と、足を二人で持ち左右に振り子の様に揺らしたかと思うと、その勢いのまま、おもいっきり放り投げられ、私が空中を飛んでます。

    その様子は、まるで、マネキン人形を空中高く、遠くに放り投げる様に、碇監督さんと小林さんが、私を物の様に放り投げたのです。

    「ゴン、ガシャン、ガラガラ・・・」など、すさまじい音が響いたと思うと、私の身体の周りには、冷蔵庫、洗濯機、テレビや、家電類等の、壊れてしまった物に囲まれていました。

    幸いな事に、斜め上を向いた状態で止まってくれたので、何となくの状況がつかめました、そこは、産業廃棄物等の不法投棄現場で、穴が掘られており、おそらく、有る程度いっぱいになったら、土をかぶせてしまうのではないかと・・・

    私は、今、その産業廃棄物の中に捨てられてしまったのです・・・

    「本当に、処分される・・・」
    「私、本当に、マジで処分されてしまうみたいです。」

    私の、目線の先には、私が捨てられた産業廃棄物の穴の中を覗く、碇監督さんと小林さんが、申し訳そうに頭を下げ、その後、私に手を振っていなくなってしまいました・・・

    私が、望んだ固まる行為だけど、マネキンとして、展示したり、ちょっとした羞恥を期待したのだけど、まさか、固められて元に戻る事が出来ず、捨てられてしまうとは・・・

    「でも、本当は、これを望んでいたのかもしれない・・・」
    「こんな最後を、私は・・・わたしは・・・」

    「んっ・・・・んっ・・・・!!」
    「・・・・・・っ・・・・!!」

    そのまま、今まで味わった事がない最高の絶頂を迎え、意識を失ってしまったのです・・・・。


  • 弥生ちゃん [12.告知]


    私が、固まってしまって、全く動けなくなった状態になって、すぐに二人の姿が、見えなくなってしまって、すでに10分間位、放置されてます。
    あっ・・、碇監督さんがわたしの前にやってきました。
    なにやら、新聞チラシの裏みたいな紙を、わたしが見える位置に合わせています。
    その紙には、「ごめんね!! 僕知らなかったんだ、耳まで聞こえなくなる事、でも、問題は無いから安心してね!!」と、書かれています。
    どうやら、私の聴覚まで失われてしまった事実に気付いてくれたみたいです。
    わたしは、「大丈夫です、けど、ちゃんと元に戻るんですよね!!」って、言おうと思ったのですが、出来ないんですよね・・・ 口の中まで塗装され、固められてしまっているので・・・

    碇監督さんが、次の紙を見せてくれました。その紙には、衝撃的な言葉が書かれていました。
    「弥生ちゃんごめんなさい、今日の塗装した、固まる透明塗料なんだけど、小林が間違って、まだ研究中の固まった後に、元に戻すことが出来ない塗料を使ってしまったみたい・・・ ごめん・・・」
    私の視界の前にいる、猪狩監督さんがぺこりと頭を下げ、その横に、小林さんが現れ、頭を下げた・・・

    「えぇっ〜・・・!!」と、言葉に出したいのですが、何一つ動かせないし、伝える事が出来ません。

    私はものすごく動揺して・・・います・・・。

    「じゃあ、このまま、わたし・・・戻る事が出来ないの・・・」
    「人間終了じゃないですか・・・」
    「まだ色々経験したい事もあったのに・・・」
    「こんな、マネキンの様にされてしまって、私・・・わたし・・・ワタシ・・・」

    「・・・・」

    「・・・・・・・・・・・。」

    「・・・・・でも、私は、これを期待していたのかもしれない・・・」

    「碇監督さんなら希望を叶えてくれるのではないかと、思っていたけど・・・・、ここまでやっちゃう人だとは・・・」

    「本当に、もう戻る事は、出来ないのか、嘘なのではないか?」
    「そう、私を喜ばせるための、嘘なんじゃないかな?」

    そんなふうに、考え出すと、このシチュエーションは、わたし好み過ぎてたまらない!!

    でも、私のそんな希望は、簡単に裏切られてしまった・・・